ライカカメラジャパン、開放F値1を超える明るさを実現した非球面レンズを発売
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ライカカメラ社(Leica Camera AG、本社:ドイツ・ソルムス、以下ライカ)は、レンズ設計の歴史に名を刻む新レンズ『ライカ ノクティルックスM f0.95/50mm ASPH.』を発売します。『ライカ ノクティルックスM f0.95/50mm ASPH.』は、1975年の誕生以来30年以上にわたって親しまれてきた名レンズ『ライカ ノクティルックスM f1/50mm ASPH.』の後継モデルです。光学系とメカニズムの最先端技術を駆使して前モデルに大幅な改良を加えたほか、"光学系の壁"である開放F値1を超える明るさを実現しています。
『ライカ ノクティルックスM f0.95/50mm ASPH.』は、さまざまな特長を備えています。まず、驚くべき明るさを達成しながらも、前モデルとほとんど変わらないサイズを維持しています。また、クリエイティブな作画を可能にする特長として前モデルで好評を博してきた、絞り解放で被写界深度をきわめて浅くできる性能もしっかりと受け継いでいます。さらに、新たな特長として、2004年に登場した『ライカ ズミルックスM f1.4/50mm ASPH.』と同様に、絞り込んだときでも高い描写力を発揮する性能も備えており、これまでに製造された標準レンズでは最高の1本といえます。しかも、前モデル以上に確実に口径食と歪曲収差を抑えるように改良されています。
「『ライカ ノクティルックスM f0.95/50mm ASPH.』は、M型ラインアップのなかでユニークな高性能レンズとして位置づけられるだけではありません。現在市場に出回っているトップクラスのレンズと比べても遜色のない、圧倒的な明るさと描写性能を兼ね備えています。また、高品質の素材を使用して、ソルムスの工場で手作業で丹念に製造し、末永く価値を維持できる信頼性の高い製品に仕上げています。時代の先端をゆくテクノロジーと、スキルと経験に裏打ちされた緻密なクラフトマンシップにより、レンズ1本1本まで等しく確かな品質が保たれています。この新しいレンズにより、M型を活用したクリエイティブな撮影の可能性がさらに広がります」と、ライカのM型部門のプロダクト・マネージャーであるステファン・ダニエルは語っています。
活用範囲の広さも特長のひとつです。絞りを開放にすれば被写界深度をきわめて浅くできるので、他のレンズには真似できないほど美しいポートレートやディテールにこだわった作画などが可能になります。また、定常光を活かした撮影にも便利で、人間の目よりも明るいという性能が威力を発揮します。一般的な明るさでの撮影では、万能レンズとして迷わず選べます。画角は人間の目とほぼ同じ50mmなので、見たままの自然な描写が可能です。
レンズ構成は、絞りを中心に8枚のレンズを前後対称に配置したダブルガウス型です。また、描写性能を向上するために、非球面レンズを2枚採用しています。この非球面レンズは、サイズと形状が特殊であるため、ソルムスの工場で複雑な研削・研磨工程を経て製造されています。8枚のレンズのうち5枚に異常部分分散ガラスを使用していますが、そのうち3枚は非常に高価な高屈折率ガラスです(1kg当たりの価格は銀1kgの価格のおよそ2倍です)。さらに、近接撮影での優れた描写力を実現するフローティングシステムも採用しています。これは、フォーカシングに応じて最後群のレンズがその他のレンズとの相対的な位置を変えるシステムです。抜群の明るさと高い描写力をもたらすこうした技術だけでなく、E60サイズのフィルターねじとロック機能付き収納式フードも装備しています。製造においては、新たにレンズエレメントのセンターリング技術とその調整の方式を開発し、同じく新登場の『ライカ ズミルックスM f1.4/21mm』と『ライカ ズミルックスM f1.4/24mm』と同様に許容誤差を限りなく小さくしています。
『ライカ ノクティルックスM f0.95/50mm ASPH.』は、2009年2月より販売開始予定です。
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